ジョングルール・ボン・ミュジシャンは、 中世ヨーロッパの国々を音楽を演奏しながら旅していた放浪楽師ジョングルールをモチーフに、バグパイプ、フィドル、ハーディ・ガーディなどの様々な古楽器を駆使し、中世・ルネサンスの歌曲・器楽曲を 演奏するアンサンブル。1998年近藤治夫を中心として結成。「民衆のエンターティナーとしてのジョングルール」にこだわり、ライブハウス・路上パフォーマンスなど、民衆の中での古楽演奏を展開。扱う古楽器は30種類を超え、多彩な音色と朗々と響くドローンの中、演奏される歌やダンス音楽はきわめて印象的。特に、歌曲については日本語もおりまぜダイレクトに楽しめる工夫を凝らしている。





 


 名倉亜矢子(歌、ゴシックハープ他)
ニューイングランド音楽院(米・ボストン)声楽科を演奏優等賞を得て卒業。中世~古典派の作品を中心に演奏活動を展開中。バッハ、ヘンデル、ハイ ドン、モーツアルトなどの作品のソリストをつとめるほか、アンサンブルのメンバーとして多くの古楽団体に参加。リュートの金子浩氏とCD「やすらぎの歌」 をリリース、レコード芸術誌上で谷戸基岩氏の「プライベートベスト5」に選出された。

 辻康介(歌、語り他)
1600年頃のイタリア音楽を中心に幅広いレパートリーを歌う。また、イタリア語歌を独自訳の日本語でも歌う。主宰する三つのユニット「ビスメロVis Melodica」「ネーモー・コンチェルタートnemo concertato」「南蛮ムジカ」を中心に活動。「中世の移動ド」講座には数多くの受講生が集まっている。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナ らに師事。国際ロータリー財団奨学金でイタリアに留学、声楽と古楽理論を学んだ。国立音楽大学楽理科卒。

 上田美佐子(中世フィドル、レベック他)
武蔵野音楽大学器楽学科(ビオラ)修了。モダン・バロックのバイオリン・ビオラ奏者として活動を続ける傍ら、中世フィドル・レベック共に他の中世楽器に合う調弦法を考案、演奏法についても独自の研鑽を積み、現在に至る。「MOG」「アンサンブル・雲水」「アントルメ」「MAT」「アンサンブル・デュファイ」のメンバー 。中世~モダンまで、バイオリン・ビオラ・フィドル奏者として 様々なアンサンブル活動を展開。

 近藤 治夫(バグパイプ、ハーディガーディ他)
古楽バグパイプ演奏家・製作家。古楽器演奏家。ヨーロッパ中世・ルネサンスの音楽を演奏する「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」代表。中世民 衆音楽の担い手である「放浪楽師=ジョングルール」に着目し、その社会的位置や演奏したであろう音楽について探究、ライブハウス、ストリート等での演奏活 動を展開。演奏と並行して古楽バグパイプの製作も行なっている。

 立岩潤三(パーカッション)
ドラムを坂田稔に、ダルブカをSusu Pampanin(S.F./USA)/Serdar BAGTIR(Istanbul/Turkey)に、タブラ・バヤを吉見征樹/Prafulla Athalye(MUNBAI/INIDIA)に師事。 Glen Velez(N.Y./USA)からフレ-ムドラムのプライベ-トレッスンを受ける。Rock/Popsにとどまらず、インド/アラブ/イラン古典音楽、 各種ダンスとのコラボレーション等で日本に限らずU.S.A.やヨ-ロッパ各国、U.K、トルコ、香港、韓国等でボ-ダ-レスな演奏活動を展開中。最近で は菊地成孔(Sax)、朝崎郁恵(奄美シマ唄)のサポートなども行う。